秘境へGO!〜メガラヤ州チェラプンジとノングリアット村
茶園訪問と野生動物を満喫し、再度グワハティに到着した我々。
ある程度目的は果たしたものの、まだ帰国の便まで日数がある。さてどうしよう…
…というわけで、
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《罠の橋/Ensnaring Bridge》
《森林地の小川/Woodland Stream》
秘境に行って参りました!笑
赤い点らへん
東インド・メガラヤ州。バングラデシュとの国境に接するこの州は、ほぼ全域が標高1000m以上の高地ないし山岳地帯。
カシ族という民族が住む土地で、言語もカーシー(カシ語)…
さすがは広大な国土を有するインド、行くアテには困りません。ていうかここインドなの??
ジープのすし詰め
移動手段はこれ。現地ではSUMO(スーモ)と呼ばれる乗り合いジープ。
これに乗り、まずはチェラプンジという町を目指します。
ジープ内部もすし詰め
上の画像のように、一台のSUMOに大体10〜12人くらい(運転手抜きで)くらい詰め込んで発車するんですけど、ここでまさかの出来事が…
新メンバー。
パーティーが増えました笑
紹介します。画像中央の方は、イタリア出身シドニー在住のRENATO-san(ルェナトさん)。
同じSUMOに乗り込んだのがきっかけで、しばし道中を共にすることに。
蝶使い?
目的地が同じということもあるけど、何より意気投合したのが、僕もRENATO-sanも同じ料理人だということ。
情報収集中
現在はシドニーのレストランで働いていて、パスタの専門店を持つのが夢。
そしてなんとRENATO-sanの彼女さんも、うちの嫁さん同様にパティシエールなんだとか!
道中ずーっと、料理かもしくはビールの話してました笑
高い所から撮影
さて、SUMOを乗り継ぐこと約6時間。我々はなんとかチェラプンジに到着!
上の画像の通り、荒涼とした高原にある小さな町です。
ゴルフとかもあるのか…
着いて早速、RENATO-sanが興味深い看板を発見。
1番下の欄に「Panoramic view of Bangladesh」と書かれてあります。つまり…
たたずむ嫁はん
この景色、ぜーんぶバングラデシュ!!
《梢の眺望/Canopy Vista》
昼間はこんな感じですが…
《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》
明け方に来ると、バングラデシュ側から朝日が昇る!
めっちゃ綺麗!
《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
ガチャガチャしたイメージのインドですが、やはりその国土が有する自然はものすごくて、日本の景色にはないスケールを見せてくれます。
上の写真の荒地も、何にもない場所なのに何時間でも居られる…!
空気も綺麗で澄んでいます。
景色を見ていると、お腹が空いてきたので…
家か店か区別がむずい…
折角なんで…
超ノンベジ
カシ族の料理を食べてみることに!
カシ族のほとんどはキリスト教徒。宗教的タブーが無いこともあってか、牛、豚、鶏、魚なんでも食べます。
上の画像のは、お米の上にトマトの煮込みと牛肉の煮込み、豚のモツ(!の煮込みを載せたもの。
…なんですけど、この料理…全体的にスパイス(にんにく、玉ねぎ、生姜含む)があんまり使われてない…つまり臭みが全く消えてないわけで…美味しいかと言われると正直…苦笑
ここチェラプンジはシナモンの一大産地らしく、かろうじてほのかにシナモンの香りもする…が、臭みはそのままでしたorz
おばちゃんごめんね!
RENATO-sanも、流石にちょっと苦笑い。
3人で宿に戻り、明日に備えて就寝!
ノングリアット村という、徒歩でしか行けない秘境の村を訪ねるべく、体力を温存する我々であった!
http://zerooneyome.hatenablog.com/entry/2018/03/13/230107
嫁視点ブログもあります!
嫁はんは我々よりもカシ料理を受け付けなかったようで…笑
突入アッサム州!〜ハティクリ茶園と野生動物の楽園
交通の要衝、シリグリを出て、列車で約8時間…
セルフィーせがまれ嫁
車内でインド人ファミリーと交流を交えつつ、アッサム州の玄関口、グワハティに到着。
青い点が我々の位置。
位置でいうと、インド本土?から外れた、バングラデシュやブータンの国境寄りの地域。
よく我々が滞在する南インド・ケララ州の正反対と言っていい場所。
んで「地球の歩き方」にもほぼ掲載のない地域なんで、我々にとっては完全に未開の地という印象が強いですが…
通常運転のインド
とっ…都会やん!!
人も車も多っ!
ここグワハティは、アッサム州の玄関口であり最大都市の模様。
紅茶葉屋さんの看板
町中にこうした紅茶葉屋さんがあり、中心部にはティー・オークションの会場もあるなど、アッサム産の紅茶もやはりここに集まるっぽいです。
しかし、この街はあくまで玄関口。
すかさず、目的の茶園へと向かいます!
緑が眩しい!
到着!といってもバスに揺られること約6時間…毎度のことながら移動はなかなかしんどいです苦笑
おっさん達は休憩中。
今回訪れたのは、これまたオーガニックで知られる「ハティクリ茶園」。
写真では分かりにくいですが、工場がとにかくデカイ!
アッサムのお茶のほとんどは低地で栽培されており、生産量はインドどころか世界最大!
残念ながら工場内は見学不可…ですが、説明によるとここではCTC、オーソドックス、グリーンティーの加工を一手に行っているとのこと。
比較画像。
茶樹の品種は、アッサム種。ダージリンの中国種とは明らかに違う!
茶葉がデカくて、茶樹の根っこ部分もガッシリしてます。
絶賛発芽中。
ハティクリ茶園も、この時期はファーストフラッシュの収穫真っ盛り!
ここでも試しに生の新芽を食べてみると…どっしりとした香りと渋みが!これは間違いなくアッサムティーの味わい!
黒くなる前のやつ
敷地内では、オーガニックのブラックペッパーも栽培中。
害虫避けの効果もあるのかな?
アポ無し訪問なので、今回見学出来たのはここまで…それでもガイドさんは丁寧に案内してくれました!ありがとう!
……というわけで、時間も余ったし、折角なんでここにも行ってきました。
町のシンボル
カジランガ国立公園!
世界遺産にも指定されている、野生動物の宝庫!
実は観光客のほとんどはカジランガ国立公園が目的で、紅茶園探訪で来てるのは我々くらいのもの…
見学用に開かれている茶園が無いのも納得です苦笑
ええい楽しんでまえ!
それならそれで、ジープでGO!
サファリだ!
サファリ開始5分後に撮影
早っ!もうサイ居る!
また居た!
近い…サイが近い!
バッファローもゴロゴロ居ります。
水浴び中(かわいい)
トラ…の爪痕
結局、3時間みっちりサファリを満喫!
大満足で、またバスで6時間の復路に着く我々であった…
http://zerooneyome.hatenablog.com/entry/2018/03/12/213035
嫁視点ブログも絶賛更新中!
サファリチケット購入に関する苦労(グチ)が綴られています笑
必見!
ダージリン麓の町、シリグリは屋台天国!
後ろ髪ひかれまくりで、マカイバリ茶園のコミュニティ一家を後にした我々。
山を降りたぞ!
麓の町、シリグリに到着しました!
ぬくい!寒くない!
シリグリは西ベンガル州の交通の要衝。
本来ならここでは一泊だけして、すぐさまアッサムへ移動…の予定だったのですが、到着した日は土曜日!
…迂闊でした。インドの鉄道会社は、土日はチケット買えないんですよ…はぁ。
というわけで、これも何かの機会だということでシリグリに二泊することに!
しかしこれが意外と…
デカい市場!
なんでも揃う!
ライムだけ売ってる店!
なかなか面白い!
シリグリの中心部には、Hong Kong market(ホンコンマーケット)というめちゃくちゃデカい市場があり、食料品から衣類、日用品、貴金属に至るまで、そこにいけば何でも手に入るという有様。
しかしなぜホンコンなのかは不明…コルカタといい、ダージリンといい、東インドではちらほら中国風の痕跡が見受けられます。
そして、お楽しみは夜!
日が暮れると、マーケットの近辺には…
ホンコン・モモ!?
大鍋と卵とおやっさん
パコラ屋さん。
手作りスイートスナック
屋台がずらり!これは食べてみるしかない!
卵がプカリと…
まずはこれ。アンダー・チャナ!
卵はヒンディー語で「アンダー」。つまり、ゆで卵入りひよこ豆のカレーのこと。
刻み玉ねぎとグリーンチリもたっぷり載っていて、なかなかしょっぱ辛い!
でもそのジャンクさがGOOD!
※香港にモモはありませんよ
すかさずモモの屋台へ。チキンモモをオーダー!
これがまたなかなかイケる!
刻み野菜多めの餡で、どこか日本の餃子にも似てます。
以前ネパールで食べたモモともまた違う味わい!
あんちゃんの手際もなかなかのもの。
そして屋台飯いちばんのヒットはこれ。
豪快なシルエット
ドドーンと有頭海老がまるごと入った、プラウン・パコラ!
断面?図。
海老の周りに纏わせてあるのは、ベジタブル・パコラ。ビーツ、南瓜、ひよこ豆などのマッシュをコロッケ状に揚げたものです。
海老もカラッと揚がっているので、頭ごと香ばしく食べれて最高!
かなりアツアツ
エッグパコラもカリッ、ホクッで美味い!
はしまき…?
こちらは嫁はんチョイスのスナックスイーツ。
ココナッツシュガーをクレープ状の生地に巻き込んであるお菓子で、名称は不明。
クレープは米粉で出来ていてモチモチ!ココナッツの風味もよくて素朴な味わい!
これは美味い!
気がつけばもうお腹ぱんぱん。
予定では中継地点に過ぎなかったシリグリの夜は、大満足の夜となりました!
〜番外編〜
悪名高き…笑
この白くて丸いものは、激甘で知られるインドスイーツの中でも、最も甘いと評判の「ラスグラ」。
激甘シロップの中に、これまた甘〜いパニール入りドーナツをジャボっと漬け込んだもの。
なんでもベンガル地方発祥のスイーツだということで、トライしてみることに…
あっ、甘っ…苦笑
似たようなお菓子で「グラブジャムン」というのもありますが(見た目は茶色いラスグラ)そこから揚げの香ばしさを引いたような感じ…
とにかく中心まで甘いです…ごちそさま…笑
こっちは美味しいやつ笑
クルフィーの屋台も発見!しかも手作り!
クルフィー好きが板に付いてきた嫁はん
ノータイムで嫁はん購入。
カシューナッツの香りが良くて、濃厚で美味い!
甘さも丁度いい!笑
スイーツもしっかり堪能し、次はいよいよアッサム州へ!
約7時間の電車移動!
お楽しみに!
http://zerooneyome.hatenablog.com/entry/2018/03/09/001548
↑嫁ブログもよろしくお願いします。
感激!ダージリン・マカイバリ茶園にホームステイ!〜その2
ホームステイ2日目。今日はいよいよ、お待ちかねの茶園&工場見学!
朝はプーリー
マカイバリ茶園の朝は早い!
本当に、ニワトリの声と同時におはよう!というのを体験出来ます。
起きると既にアンマーがプーリーを揚げているではないか。ちなみに、おとんはプーリーを伸ばす係。
至福の朝食
昨夜の、マッシュルーム・タルカリと、今朝作ったマータル・タルカリ(マータル=グリンピース)
マータルおかわりしました。
このマータル・タルカリ!これがまた絶品なんですよ!
それもそのはず、マータルは庭の畑からもぎたてで、冷凍のグリンピースと比べると完全に別物。食感はプリプリ、皮も柔らか。そして上品でフレッシュな甘みが…!
なんか贅沢ですよ本当。
食後にお茶もいただいて…
今日から稼働中
まずは工場見学にレッツゴー!
ひろーい
第1セクション。
ここでは茶葉の乾燥を行います。
この広い網棚の上に茶葉を広げて、温風を当てて乾燥させます。
没シュート的な
乾燥させた茶葉は、床に空いたこの穴の中に!?
この穴は というと…
イギリス製マスィーン
第2セクションに直通しています。システマティック!
ここではこの機械を使って、乾燥茶葉をローリングさせます。
この機械も相当なビンテージもの。20分間機械にかけたら、次の工程へ。
物置ではありません
第3セクション。揉捻させた茶葉をここで休ませ、酸化発酵させます。
ローリングマシーンにかけたことで茶葉の細胞組織が壊れ、内部から染み出してきた酸化酵素と空気が触れ合うことで、酸化酵素が進むわけです。
発酵時間は、なんとわずか2時間のみ。意外と短い!
マシーンの名は「シロッコ」
第4セクション。この大きな機械を使って、発酵させた茶葉を乾燥させます。
まるでオーブン
内部はベルトコンベアになっており、茶葉が通過するまでに80度の熱を20分にわたって加え続けます。
水分を飛ばすと共に、酸化酵素の働きをストップさせる意味もあるようです。
最終セクション!
ここでは、運ばれてきた乾燥茶葉を機械にかけ、ほぐすと同時にふるいにかけて選別します。
茶葉が大きいほど、ランクも上になるそうです。
訪問時は、マシーンは稼働してなかったんですけど…
あれ?手作業?
マシーンのすぐ脇では、おばちゃん達が手作業で茶葉をほぐしている!??
聞くとこれは、初摘みの自分達用の茶葉なんだとか。
なんという贅沢な!飲ませてくれ!笑
工場での工程は、思ったよりも非常にシンプル。
3年ほど前にニルギリのティーファクトリーで見たCTCの工程とは全然違う!
説明もめっちゃ分かりやすく、勉強になります!
あれに見えるは…
茶摘みじゃないか!
工場見学のあとは、念願の茶摘み体験!
ワクワクが止まらん!
分け入つても分け入つても…
延々続く緑の茶畑…
こんにちは!
マカイバリコミュニティー婦人会の皆さん笑
「あんたらはラッキーだよ!今日はファーストフラッシュの摘み始めの日だからね!」
と聞かされ、テンションMAX!
嫁、装備完了!
憧れの茶摘み籠を装着!
こうやるんだよ、と
手取り足取り教えてくれました。
皆さん忙しいのに!バホト・ダンニャワ!(本当にありがとう!)
美しい新緑…
これが!ダージリン・ファーストフラッシュの新芽!
一芯ニ葉というワードをよく耳にしますが、これがまさにそう!
葉は、何とこのままでも食べれるんです。
めちゃくちゃ柔らかくて歯切れもよく、爽やかな苦味と…おお!ダージリンティーのあの香りがする!
熟練の業
我々がキャッキャするうちに、おかんはもうこんなに摘んでました。
さすが…!
ありがとうございました!
茶摘み体験のあとは、茶園トレイル!
前回のブログでも書いたように、マカイバリ茶園は完全有機栽培の茶園。
そのための工夫が随所にあります。
例えばこれ
茶園の脇に生えている、別段気にも止めない草。
実はこれ、レモングラス。
農薬を使わない天然の害虫除けとして植えてあります。
まさに庭園的
所々に植わってるマメ科の木は、天然の日除け。落ちた実は肥料にもなります。
肥料は全て、落ち葉や牛のフンから作られます。
正真正銘の完全無農薬有機栽培。それでこの広さの茶畑を維持するのは並大抵ではないはず。
枯れて…る…?
途中、一面枯れたように見える茶畑を発見。
でもこれは、葉を切り落として休眠させている茶樹で、枯れているわけではありません。
2年後にはまた葉が生い茂ってくるそうです。
「この茶樹たちは、全て樹齢100歳オーバー。茶園を作るということは、畑ではなく盆栽(Bonsai)作りに似てるんだよ」と、ガイドさん。
これこそが、多くの茶園がTEA farm(農園)ではなくTEA Garden(庭園)と名乗る理由に違いなく、物凄く納得。
歩くの早いよ〜
そろそろご飯の時間!お家に戻ります。
こんなに濃い内容なのにまだ午前中という笑
ご飯が毎回楽しみで楽しみで
ダール
アルー・サブジ
サブジといっても、フライドポテトのようにカラッと揚げ炒めにしたタイプ。
サクサク食感が良い!
ククラ・コ・マス!
おばあちゃん特製の、ネパール式チキンカレー!シンプルで深い味わい!美味い!
実はこれが、最後の晩餐ならぬ昼餐。最後だから、より豪華なノンベジ仕様にしてくれたのかも。
手作りのレース
訪問の記念にと、レースを首から掛けてくれました。
名残り惜しいけど、これでお別れ!
でもおかげでめちゃくちゃ濃くて有意義な体験が出来ました!ありがとう!
また来ますと皆に伝えて、マカイバリ茶園を後にした我々。
旅はまだまだ続きます!
http://zerooneyome.hatenablog.com/entry/2018/03/04/133558
嫁視点ブログはこちらから!
感激!ダージリン・マカイバリ茶園にホームステイ!〜その1
早速ですが、こちらをご覧ください。
ドドーン!
の、ほんのごく一部!!
ダージリンの町から、列車で山を降ること2時間半。
トイ・トレイン(現役バリバリ)
列車つっても蒸気機関車ですけどね!
んで、到着したクルセオン(kurseong)という町から、乗り合いジープで約15分ほど行くと…
堂々たるオーガニックの文字
多くの茶園が鎬を削るダージリンにおいて、特にクオリティに拘ることで有名な、マカイバリ茶園に到着!
(※意外なことに、ダージリン地方の主要な茶園のほとんどはダージリン市街地からめっちゃ離れた所にあります。)
あっ!日本語の看板も!
実はここ、他のダージリンの茶園と違い、茶園の周辺に住むコミュニティ(家族とその親戚たち)の手で営まれています。
マカイバリ茶園のボスも、従業員という言葉を使わずコミュニティ、ファミリーと言うらしい。
そして今回なんと…
笑顔のアンマー(おかん)!
グラン・アンマー(祖母)
まだ赤ちゃんのスワラジ(なんと曽孫!)
と、そのお母さんのお姉さんにあたるスウェータさん
女性陣(とうちの嫁とスワラジ)大集合
コミュニティのいち家族のもとにステイさせてもらいました!
紹介してくれたのは、ここのアンマーの息子さん。茶園のガイドも勤めています。
ムンバイのレストランで働いたこともあるシティーボーイだそうで。
お家に案内され…
こんな感じの外観(※長屋みたくなっていて、向こう三軒両隣みーんな親戚)
早速出てきたのがこちら!
着席から約30秒
まずは味わってみて!と自慢の紅茶でおもてなし!
ストレートはもちろん…
ミルクティーもめっちゃ美味い!
実は到着した日は、ちょうどホーリー真っ只中。(※ホーリー=春の訪れを祝うヒンドゥー教のお祭り)
工場も茶畑もみーんなお休み!!
なのでティーブレイク後は…
グランマin畑
茶園へ続く山道
とある路地
お家の近辺をぶらぶらお散歩。
地域犬のエンジャン(おとなしい)
託児所にて
コミュニティの皆さんは、ほぼ全員ネパール系。もともと、ここはネパールの土地だったんだよと皆話します。
軒先で米を研ぐ主婦
ネパールらしい旗
ヒンドゥー教や仏教など、コミュニティ内でも家族によって信仰は様々。でもその生活様式や文化は、ネパールそのもの。
今現在も、この地域の独立を目指す「ゴルカランド運動」と呼ばれるデモやストライキが起こっているようです。
雄大な自然に広がるダージリン地方の茶畑の背景には、そうした複雑さも見え隠れします。
散歩を終えた頃にはもうお昼。
帰宅すると、台所から何やらいい香りが…
もう美味そう。
豪華なお昼ご飯!
左から、ダール、オムレツ、アルータルカリ、ラヤサーグ(庭で採れた菜の花のスパイス炒め)、サラーダ(生野菜スパイス和え)
アンマー特製のダルバート!
そう。食文化も、もろにネパールなんです!
家庭料理ならではの素朴な味わいが染みる…美味い、美味い!
にわか仕込みのヒンディー語で「スワーディシュト!(美味しい!)」と伝えると「そういうときはミトゥバヨーと言うんだよ」とアンマー。
言葉もやっぱりネパール語!
ダルバート食堂店主のりょうさんに教えてもらったネパール語が、まさかここで生きるとは!笑
僕も嫁も、がっつり食べてお腹パンパン!
来客用のお部屋の様子。めっちゃキレイ!
食後、しばらく部屋で寛いでいると、早くも台所では作業をする音が。
行って覗いてみると…
マサラと一緒にマッシュしたアルー(ポテト)
謎のペースト
見慣れぬ食材onザル
既にもう晩御飯の下拵えをしてました!
謎のペーストはベサン粉(ひよこ豆粉)にチリを加えた衣で、ザルに上げてあるのは、水で戻したキノコ。
玉ねぎとトマト。準備万端!
作る所を見せてもらえました!ワクワク。
熱した大豆油に、タマネギ→トマトの順に投入。
スパイスは手でつまんで!
ターメリックとチリパウダーを加えたら…
ギュ〜〜っと
もどしたキノコをよーく絞って、鍋に入れ…
味の決め手
仕上げはコレ!と取り出したのは、SUNRISEというメーカーのTADKA masala(タルカマサラ)と書かれたミックススパイス。
香りとパッケージからして、インド料理のダル・タルカ用のスパイスと思われますが、経験上インドのオカンが普段使いに選ぶこうしたスパイスは総じて美味い!
完成!ヨダレもの!
あっという間に、マッシュルーム・タルカリの出来上がり!
マッシュしてあったポテトは…
真ん中は窪ませる
一口大に形成して…
ジュワッと
ベサン粉の衣でじっくり揚げる!
サクッ!ホクッ!
家族全員の大好物。アルーチャップの出来上がり!
!!?
するといきなり、おばあちゃん登場。
手に持っているそれは…もしかして…!?
並々と…
しかも自家製!なんと、おばあちゃんが直々に醸造したロキシーを、飲めや飲めやと並々と…
先程のアルーチャップも、揚げた側からじゃんじゃんテーブルに。
男ならこんくらい飲むやろ?と
美味い…止まらん…ロキシーとアルーチャップの無限ループ…
晩御飯前なのに、もうすでにお腹いっぱい笑
ちなみに、おばあちゃんはザルらしい。納得。
キノコの食感がまた良いのよ…
晩御飯のダルバートは、締めになりました。
この後、2人とも大爆睡。
後半に続く!
http://zerooneyome.hatenablog.com/entry/2018/03/04/000754
嫁視点ブログはこちら
極寒のダージリン〜紅茶園探訪その3
やって来ました!紅茶園!
有名処から攻めてみる
happy valley Tea Estate!
某歩き方にも掲載されている有名茶園であり、ダージリン市街地から歩いて行ける数少ない茶園のひとつ。
(※実はほとんどの茶園は、ダージリン市街地から車で3時間くらい降った所にある。)
お茶工場外観
中で受付を済ませると…
比較的分かりやすいインド英語
ガイドさんが説明を交えながら案内してくれます!(ひとり100Rs.)
やはり茶樹は低木の中国種(もしくは交配種)
新芽はどこに!?
この時期(2月後半)は、丁度新芽を刈り終えたばかりの時期。
今は茶樹を休ませている時期なんだそうです。
ダージリンの「ファーストフラッシュ」というと、1〜2月に刈られた新芽で作られたお茶のことを指します。
シーズン毎の分類はこんな感じ↓
・ファーストフラッシュ
1〜2月(雨季の直後)に収穫。ちょうど緑茶の新茶のような爽やかな香りで、味わいはかなりライト。
6月ごろに収穫開始。ダージリン独特のフレッシュな果実香がするのが主にこれ。
ファーストフラッシュと比べると味わいもかなりしっかりしている。
・オータムナル(オータムフラッシュ)
10月〜11月ごろに収穫される。3つのシーズンの中では1番どっしりした味わい。爽やかというよりも、落ち着いた深ーい良い香りのお茶。
中国からもってきたという乾燥?機
ある程度知識として知っていることも、実際に説明を交えながら見学するとより実感が湧くようになります。
これも、当時中国から持ってきたという、茶葉のダマを解いて篩い分ける機械。
現在、工場はお休み中
「ダージリンの茶葉のほとんどは、CTCではなくオーソドックス製法で加工されます。」
と、説明は続く。
チャイなどに使われる茶葉は、葉を刻んだのちに丸めるCTC製法。インドではこちらが一般的。
一方で…
こういうの。
我々が「紅茶葉」と聞いてイメージする方が、オーソドックス製法の茶葉。
我々が一般的だと思っている方が、インドではむしろマイナー…うーん。
待ってました!
最後はお楽しみのテイスティング。
手前から…
・ホワイトティー
→ファーストフラッシュの芯のみを使った超希少茶葉。だいぶ薄味。
・グリーンティー
→ダージリンでは時期によっては緑茶を作ることもあるとのこと。日本のお茶というよりは中国茶に近い…けれども、このテイスティングではよく分からん!
・ファーストフラッシュ
・オールシーズンズ・ブレンド
・スパイスフレイバードティー
の順。ただ、全体的に茶葉少なめで少々分かりづらい!
結局、オールシーズンズ・ブレンドを少量だけ購入。
しかし!茶園探訪の旅はまだまだ続く!
次回なんと!茶園を営むファミリー宅にホームステイ!さらに深ーくダージリン・ティーの秘密に迫ります。
お楽しみに!
http://zerooneyome.hatenablog.com
嫁ブログもよろしくお願いします!
極寒のダージリン〜紅茶園探訪その2
体調、大復活!!!
喉元過ぎれば何とやら
さっそくダージリンの町に繰り出します!
チョウラ・スター!(大広場)
体調はある程度戻ったものの、やはり寒さはこたえます。ホテルでじっとしてると寒い寒い!
まずは嫁イチオシの、Sonam's kitchenへ!
※嫁さんは実はダージリン二度目の訪問。
お茶器が洒落てる!
朝食からダージリン・ティー!!
来たからにはやっぱりお茶を味合わなければ!
コンチネンタル・ブレックファースト
お茶を楽しみたいし、何より胃腸もマックス100%ではないので、マサラじゃないほうの朝食で。
そして何より、茶葉の香りが良い!!
ダージリンティー特有の、マスカットにも例えられるフルーティーな香りがたまらん!!!
お次はこちら…
お上品なお茶屋さん
Sunset TEA Loungeで、高級茶葉を味わう!
ブランデーグラス…!
一杯240ルピーの高級ダージリンティー。(メニューには確かhigh class premiumみたいに書いてあったと思う)
チャイが一杯7〜10ルピーなので、巷の約24倍!!
でも日本円に換算すると約400円強。妥当どころかむしろ安いですね。
濃い色味からは想像できないくらい雑味のない味わい。
先述のフルーティーさに、ややスモーク感をプラスしたような香りも良い!
こっちはガラスのティーカップ
比較のために、嫁さんはミディアムクラスの茶葉をオーダー。
ところが、これもまためちゃ美味しい!
華やかな香りに加えて、紅茶らしい旨味と程よい渋みもある!
値段は高級茶葉の約6分の1の45ルピー。なのにこの美味さ。好みが分かれる所だと思います。
ダージリン屈指の人気カフェ、グレナリーズでもティーブレイク!
お洒落な外観
中には暖炉が!!?
絶景を眺めながらのティーブレイクもまた格別。茶葉や淹れ方で味わいもガラッと変わるので、飲んでて飽きません。
ちなみに、ダージリンで栽培されている茶樹のほとんどは低木の中国種もしくは中国種起源のもの。
一方、チャイなどに使われ、インドで広く飲まれているのは高木のアッサム種。
ダージリンティー独特の味わいは、
・品種の違い
・2100m以上の標高による特殊な気候(昼夜の寒暖差と湿度の高さ)
・製法の違い(CTCではなく、ほとんどがスタンダード)
によって生まれるようです。
次回はいよいよ茶園を訪問!
ガイドさんから聞き齧った説明になりますが、ダージリンティーの美味しさの秘密に迫っていきます!お楽しみに!
番外編〜ダージリンのご飯あれこれ
…これは!
モモ!(ネパール式蒸し餃子)モモじゃないか!
ネパリっぽい人達で賑わう屋台。よく見ると…
セル・ロティ(ネパール独特の、丸ーい揚げパン)が!
ネパールとの国境に近いだけあって、ダージリン市街地ではネパール料理が目白押し!
チョウメン(焼きそば)やトゥクパ(汁麺)もありました。
インド料理ももちろん有ります。
復活の証
例えばビールと…
定番チキン・タンドゥーリに、タンドゥーリ・ロティとダル・マッカーニ(クリームとバターをたっぷり加えたリッチなダール)みたいな組み合わせも。ビールが進む!最高!
お酒の規制も、他所より少し弱いような気がします。
次回はいよいよ茶園に突撃訪問!お楽しみに!(大事なことなので二回言いました。)
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嫁ブロもよろしくお願いします。