ゼロワンカレー南インド研修〜マレーシア編④
↓↓前回からの続き↓↓
http://zeroonecurry.hatenablog.com/entry/2017/03/10/151036
充実の料理教室を無事終えて…
とりあえずビールで乾杯!
日本では薄味に感じるタイガービールも、南国で飲むとスイスイ入る!
うまいっ!
次の目的地はペナン島に決めているのですが、実は前々回紹介したTTDI市場の周辺には、美味しそうなお店や屋台がズラリ。
中でも特に…
ここや
ここなんかの、中華系の屋台が大盛況!
匂いにつられて、この日は市場近辺で宿を取ることに笑
レッツ食べ歩き!
ちなみに、こういう安食堂で食べる際には、3つの使えるテクニックがあります。
①地元民で混んでる店は美味い。
②メニューに迷ったら、両隣のテーブルを見るべし。オススメメニューはみんな頼んでる。
③それでも迷うなら、調理場をチラ見してみよう。鍋からいい匂いがしていたら。それはほぼ確実に美味いです。(こういう場所では調理場もむき出しなことが多い。)
そういうわけで、今回チョイスしたのがこちら↓
ホッケンミー(福建麺)
醤油ベースの甘辛タレで炒めてある焼きそば。
福建麺と書いてホッケンミーだが、福建省には無いマレーシアオリジナル中華とのこと。
傍らには例のサンバルソースも!
こちらは、ワンタンミー・ドライ!
何とワンタン麺の汁なしバージョン!
焼きそばではなく、茹でた細麺に甘辛醤油ダレが絡めてあり、青唐辛子の酢漬けと絡めて食べると絶品!
何やら麺類ばっかりですが笑
こちらは、とろみのついた汁麺。 (名前は失念しました…すみません。)
見た目に反して、魚介出汁の優しいお味。
日本でもお馴染みのマントウ(饅頭)。早い話が肉まんもあります。
奥のはアンマンですが、胡麻ペーストと椰子糖の独特な餡で美味い!
こちらは、ほんのり甘い豆乳ドリンク!
台湾に行ったことのある人は「ああ、アレね。」となると思います。
個人的に好きなんですよね〜コレ。
他にも色んなメニューがあったのに、気がつけば麺類ばかりをチョイスしてしまいました苦笑
でも、マレーシア流のカスタムの効いた中華は、似た気候の台湾のそれとも違い、ここでしか味わえないものとなってますので、チャレンジする機会があればどんどんトライしてみて下さい。
米ものも美味いですよ…多分(笑)
〜次回予告〜
いよいよペナン島に上陸!
マレーシアの旅も後半に突入です。
お楽しみに!
ゼロワンカレー南インド研修〜マレーシア編③
マレー料理教室編、後編!
↓前編はこちら↓
http://zeroonecurry.hatenablog.com/entry/2017/03/08/174223
TTDI市場での買い出しを終え、送迎の車で約20分。
到着したのがこちら!
ジャングルの中の料理教室!
ラザッ・クッキングクラス→http://www.lazatcooking.com/
設備もかなりしっかりしてます。
これが一人前の材料。
今回教わったのは、マレーシアの国民食である「ナシ・レマッ」。
↑これがポピュラーなスタイルのナシ・レマッ
ナシ=(炊いた)ご飯。
レマッ=脂肪。ここでは特にココナッツミルクのことを指す。
なので、ココナッツで炊いたお米のことを指すのですが、大抵は上のようなワンプレートのことを指します。
↑これはエア・アジアの機内食のナシ・レマッ。
というわけで、まずは炊飯からスタート!
洗って水に浸した長粒米(ジャスミンライスに近いもの)を、最初は水から炊きます。お米の上に乗ってるのは、割いて結んだパンダンリーフ。
水気が少なくなったのちに、ココナッツミルクを加えてさらに炊き
しばし蒸らしたらお米は完成。
その間に、ナシ・レマッの肝であるサンバルソースを作ります。
※南インドのサンバルとは無関係(笑)
サンバルソースは玉ねぎ、ニンニク、チリペースト、発酵エビペーストなどを合わせて作る万能ペーストのこと。
↑は、最もシンプルなタイプの朝食用ナシ・レマッ。
ご覧の通り、構成はココナッツライス通りサンバルソース「のみ」。
マレー料理では、サンバルソースはただのタレではなく、ご飯のお供やあらゆる味付けの中心になります。
作り方は手間ながらシンプル!
小型のレッドオニオン、ニンニク、キャンドルナッツと呼ばれるナッツを…
石臼でひたすらマッシュ!
それらをオイルでじっくり炒め、チリペースト、発酵エビペースト、タマリンドを加えてさらにじっくり加熱。
それに加えて今回は、大ぶりの海老がたっぷり入った豪華版!
火が通ったら…
おかずと一緒に盛り付けて完成!
ゆで卵、素揚げにしたピーナッツといりこ、輪切りのキュウリというのがお決まりの組み合わせ。
ちなみに、調理開始から完成まで、たっぷり3時間。
ゆっくり丁寧に、たまに(ふんだんに)ジョークも交えて説明しながら作ってくれるので、マレー料理の基礎を知るには最適だと思いました。
肝心のお味も、かなり美味い!
丁寧に作られたサンバルソース、侮れません。
マレーシア料理に興味があるなら、この料理教室はかなりオススメ!
参加の際は、必ずゆっくり時間を作ってからにして下さい笑
マレーシアの旅、まだまだ続きます!
※追記→今回、マレーシアの料理教室に参加したのは、現地の食文化や料理の構造を学ぶためです。
ゼロワンカレーは飽くまで南インド料理のお店なので、マレーシア料理店にシフトすることはありませんのでご安心下さい笑
ゼロワンカレー南インド研修〜マレーシア編③
〜↓前回↓からの続き〜
http://zeroonecurry.hatenablog.com/entry/2017/03/03/ゼロワンカレー南インド研修〜マレーシア編②
この日は何と朝5時に起床…
猫もまだ起きたばっかし…
タクシーを捕まえて、都心のブギッ・ビンタンから約30分。眠い。
そして何やらデカい施設に到着…ここは一体…
肉、魚、青果、ハーブ…
早朝から並ぶ食材の山!
ここはDr IsmailにあるTTDIマーケット!この一角では最も大きな市場です。
そして今日は、マレーシア編最大の目的のひとつである料理教室の日!
予約したのはここ↓
実は生徒さんの集合場所は、教室ではなくこの市場!
料理の前に食材の調達兼説明までしてくれるという粋な計らいです。
スゴくイイ!!
左に小さく見えてるのが、生のターメリック。中央がガランガルという生姜の一種で、右が生姜。その下にはレモングラスも。
陽気なムスリマのおばちゃんが乾物やスパイスを売ってます。
マレー料理では、パウダースパイスと並んでペースト状のスパイスも多様する模様。
南インドでもお馴染みのカレーリーフ!(手に持っているのは料理教室の先生です。)
こちらはスリランカ料理にも欠かせない、ランペというハーブ。
マレーシアでは、英語名もパンダンリーフと言えば通じます。
ちょっと分かりにくいですが、ここは大量のココナッツをグラインドして、ミルクやココナッツファインなどにして売るお店。
ココナッツが重要なのも、南インドと一緒!
二階には食堂も併設。
見事な手際でパロタを焼くおじさん。
(マレーシアでの呼び名はロティ・チャナイ。こう言わないと通じません。)
朝食はこれに決定!
パロタ…じゃなくてロティチャナイ!
お馴染みのパリパリモチモチ食感で美味い!
南インドのサンバルや、モールコランブ(水気の多いスパイス入りヨーグルト)っぽいものまで付いてきます。
腹拵えと買い出しが済んだら、料理教室へと移動!
…後半に続きます!
ゼロワンカレー南インド研修〜マレーシア編②
〜↓前回↓からの続き〜
http://zeroonecurry.hatenablog.com/entry/2017/03/02/ゼロワンカレー南インド研修2017〜マレーシア編①
当然南インド料理だけじゃない!
クアラルンプールの多様なご飯を一挙紹介!
マレー料理といえばこれ!
国民的ぶっかけココナッツご飯、「ナシ・レマッ」
ナシ=(炊いた)ご飯。ナシゴレンのナシですね。
レマッ=脂肪のこと。この場合、お米と一緒に炊き込んであるココナッツミルクのことを指します。
お米そのものから漂うリッチな香りと旨味はココナッツの脂肪分に寄るところが大きいです。
スパイシーなおかず類を自分で盛っていきます。
お値段は盛ったおかずの種類に準ずるようです。
サンバルソース(チリペーストとハーブなどから作る、甘辛で酸味のあるタレ)の味が決めてで、作り手のおかんによって相当味が違う模様。
インドのミールスやスリランカのライスアンドカリよろしく、混ぜ混ぜして食べるとめちゃくちゃ美味い!
続いては、マレーシア独自のアジアンフュージョン料理である「ニョニャ料理」。
上の画像の「オールドチャイナカフェ」にて頂きました。外観がお洒落!!
まずは前菜の「Pai Tee パイティー」
米粉の器の中に、細切り野菜や炒め物を詰め込み、ソースをかけて器ごと〝サクッ〟!
ここでもサンバルソースが大活躍。
カリーカピタンと呼ばれる、チキンカレー。
タイカレー系の味わいで、ココナッツとハーブが主体の甘辛味です。
カピタンって…キャプテンって意味??
マレーシアって海上貿易の要衝なんだなぁと思い起こさせる味わいです。
ざっくりした説明ですが、ニョニャ料理とはマレー料理と中華と東南アジア料理をフュージョンさせたもの。
なのでこういう空芯菜炒めのような、直球気味な中華のお皿も入ってきます。
カピ(タイ料理などに使うエビペースト)も入っているようで旨味抜群!
済んだ色合いですが、実はこれトムヤムクン。
爽やかな酸味がグッド!
何とこちらは青いご飯!
ナシクラブというマレー料理で、青いのは「バタフライ・ピア」っていう青い花をグラインドして炊き込んでるからだそうで…味は普通に美味いです。
でもって街中には中華の屋台街もあれば…
南インドではおなじみのイドゥリーやワダもあり…
食後の一服はやはりチャイだったりします。
まだまだ食べきれないぞマレーシア!
〜次回予告〜
潜入!ジャングルの中のマレー料理教室!
お楽しみに〜
ゼロワンカレー南インド研修2017〜マレーシア編①
3/1水曜日、午後16時40分の便にて日本を出発!
約6時間のフライトを経て、着いた先は南インド…
ではなく、マレーシア!!
実はこの国、南インド料理とかなり縁の深い国。
国民の約1割をインド系の人々が占めるため、街を歩いていると…
こんなのとか
こんなレストランとか
路上でパラタ(マレーシアでは、ロティ・チャナイと呼ばれる)を焼くおっさんとか
至る所で南インドの料理や文化を見かけます。
今日のお昼ごはん、土鍋で炊き上げたビリヤニ!
実はマレーシアにも「ナシ・ブリヤニ」なるビリヤニ起源の米料理があるのですが、それとは別物。
…かと言ってインドのそれとも違った独自の仕上がりとなっています。
お米によーく染みたグレイビーと、マトンの柔らかさが絶妙!
メニューもバラエティに富んでます。
腹拵えが済んだら街を散策!
ヒンドゥー寺院のお坊さん!カメラを向けたらポーズばっちり。 境内にはコーラム(色付き米粉で描かれたカラフルな文様)も。 アメージングな内装は全部自分でこさえたと豪語する、インド系タクシー運ちゃん! おっちゃんのキャラも相応にファビュラス! 1日でこんなに南インドの色に出逢えるマレーシア!初日から濃いです。 しかし、それだけじゃないぞマレーシア! 次回はブギッビンタン〜チャイナタウンにかけてのカオスな食文化事情をお伝えします。 お楽しみに!